大手探偵社向きの調査
長距離を移動するターゲットは、尾行技術の面でも調査費用の面でも大きな問題になります。
これを説明します。
徒歩尾行の場合
新幹線や飛行機、あるいはフェリーなどで長距離を移動する相手の尾行はいろいろな問題をはらみます。
まず、同乗して追えるかどうか。
新幹線なら一緒に乗り込むこともできますが、飛行機は満席ということも多いです。
とりわけ観光シーズンは飛行機の当日搭乗は難しいでしょう。
仮に新幹線や飛行機に同乗するところまではできたとします。
次は目的地での移動手段が問題になります。
電車やバスを使ってくれたら追えますが、浮気相手が車で迎えに来ていたりしたら、そこでアウトです。
日が暮れるに従い、その日の探偵の宿も心配になってきます。
そしてもう一つ大きな問題は、これらの旅費を誰が負担するのかということです。
チーム尾行なので、旅費は少なくとも2人分発生します。
調査が成功すればまだいいが、土地勘のない場所では失敗するリスクも大きくなります。
行き先の土地に懇意の探偵社があるなら、そこに引き継いでもらった方がよさそうです。
ただし、別料金が発生すること、予想外の移動だった場合は引継ぎが間に合わない可能性が大きいこと、この2つの問題があります。
全国各地に拠点があってリレー調査ができる大手ならこの問題は解決できます。
原一探偵事務所の探偵の談話
仮に東京から島根に飛ばれた場合、本社経由で広島支社に引き継ぎます。
広島から高速で島根空港に向かわせ、1時間で探偵を待機させることが可能です。
よって飛行機の到着には間に合います。
車も用意できていますから、到着後に相手がどんな移動手段を使っても追えます。
社内でのリレー調査(引継ぎ調査)なので、追加費用はいただきません。
車両尾行の場合
車で全国を回る営業マンや経営者は、あちこちに愛人を作っていたりします。
車で何百キロ先の観光地に出かける長距離ドライブ浮気デートももちろんあります。
こういう相手を追う場合、替えの車に余裕が必要です。
何時間にもわたるドライブで同じ車種・カラーの車が何度も視界に入ったら、怪しまれるのが当然だからです。
地域ナンバーも問題になることがしばしばあります。
例えば尾行の起点が横浜で、横浜ナンバーの車で埼玉まで追ったとします。
それが視界に入った時、相手は「なぜ、ここに横浜ナンバーの車がいるのか?」と怪しむ可能性があります。
車のチェンジを用意しておく方が安全です。
今、横浜を例に挙げましたが、横浜の人は全国どこよりもこの問題に敏感です。
このように長距離の車両尾行を成功させるには、多様な車種・カラー・地域ナンバーの車を所有していることが望ましいのです。
零細な探偵社は車を1〜2台しか保有していないことが多く、特にガレージ費用の高い都内の探偵社は1台のことも多いです。
長距離車両尾行は中堅以上の探偵社の仕事と捉えるべきでしょう。
原一探偵事務所の探偵の談話
当社は100台以上の車両をバリエーション豊かに持っています。
本社を都内ではなく、埼玉の郊外(川口市)に置いているのは、安い駐車スペースを大量に確保するためです。
本社ビルに隣接して自社敷地内に自前の自動車整備工場までもっています。
車両尾行の過酷な運転で傷みが激しいので、自社で整備した方が安上がりなのです。
板金加工までできる工場なので、ボディに穴を開けてカメラを設置する等のカスタマイズもしています。
車のほかに機動性に富むバイクも多数保有しており、ライダー探偵のチームもあります。