張り込みが難しいのは田舎と住宅地
調査対象者が建物や駅から出てくるのを待つのが張り込みです。
これにもいろいろ技術があります。
業界最大手の原一探偵事務所で教えてもらったことなので、内容は確かです。
田舎の張り込み
張り込みが難しい地域は、第一に田舎です。
よそ者がうろうろしていると目立ちます。
他地域のナンバーの乗用車が停まっていてもすぐに不審に思われます。
一つの有効な手段は、バンなど業務車両風の車を使うことです。
乗り込む探偵も作業着を着て、何かの業者を装います。
これは業界最大手の原一探偵事務所が実際にやっている方法です。
住宅地の張り込み
田舎の次に難しいのは住宅地です。
こちらは不審人物として通報される危険が大きいです。
昨今は変質者による事件が多いので、それも当然です。
キョロキョロしたり、いかにも不審な行動を取らないこと。
頻繁に場所を移動すること、などが求められます。
人違いのリスク
尾行のスタート時の張り込みで気を付けなければいけないのが人違いです。
駅や会社のそばで張り込んで、対象者を見つけたら尾行をスタートしますが、そこで間違えたら調査全体がアウトです。
例えば、渡された写真と実物が違いすぎる場合、そういうことが起きえます。
あるいは厳寒期の女性ターゲット。
帽子、眼鏡、マスク、マフラーなどで顔周りをすっぽり覆ってしまうことも多いので、人物特定がしにくくなります。
人違いの危険が大きそうな場合は、依頼者を現場に呼んで、確認してもらってから尾行を始める場合もあります。
その他の張り込み中のリスク
張り込みは何時間続くかわかりません。
真夏の炎天下や真冬の極寒に何時間もじっとしていなければならないこともあります。
一瞬集中力が低下した時にターゲットが出てきたのを見落としてしまう危険があります。
チーム尾行はこのリスクを下げる働きもあります。
あと、張り込み中に人に話しかけられるのもリスクです。
話している間にターゲットは出てくるかもしれないし、話を切り上げたがっている様子を見られて怪しまれる可能性もあります。
原一札幌支社のある探偵は、スマホをいじりながら不機嫌そうに独り言を言うことでこのリスクを下げていると話してくれました。